監督:ベネット・ミラー
出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー
【内容】
1959年11月15日。カンザス州ホルカムでクラッター家の家族4人が、惨殺死体で発見される。翌日、NYで事件のニュース記事を見た作家トルーマン・カポーティは、これを次の小説の題材にしようと決心。幼馴染みで彼の良き理解者の女流作家ネル・ハーパー・リーを伴い、すぐさま現地へ向かう。小さな田舎町は前例のない残酷な事件に動揺していたが、やがて2人の青年が容疑者として逮捕された。カポーティは事件の真相を暴くべく、拘留中の彼らに接近していく。
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◆◆感想◆◆
脇役が多かったフィリップ・シーモア・ホフマンが2005年度アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した作品。
優雅で女性らしい立ち居振る舞いや、不自然に甲高い声。ホフマンは、様々な資料を読んだり映像を見てカポーティを演じていたそうです。カポーティを演じている彼は今までの彼とはまるで別人。「アカデミー賞はこういうのに弱いからな〜」っと思ってみていましたが、どんどん話の確信に近づくにつれ、ホフマンのすごさというものを嫌というほど思い知らされました。
この映画「カポーティ」は、「冷血」という彼の代表作執筆の舞台裏を描いた作品です。この「冷血」は彼の最後の完結させた作品となってしまいました。(その後に書かれた「叶えられた祈り」は未完)
カンザスで起こった一家惨殺事件。捕まったのは若い男二人。カポーティは何度も面会を重ね、優秀な弁護士をつけ、彼らの信頼を得ます。
例えていえば、彼と僕は同じ家に育ち、
彼は裏口から外に出て、私は表玄関からだった
カポーティは犯人の一人に自分を重ね、惹かれていきます。「彼を失いたくない」「小説を完成させたい」相容れない複雑な感情の中、カポーティは苦しみます。カポーティは自分でもこの感情が何なのか、自分は何を一番望んでいるのか、ということが分からなかったのかもしれません。ホフマンは強弱のあまりないしゃべり方の中、見事に胸の中の苦しみをこちらへ伝えてくれます。
カポーティの親友であり、「アラバマ物語」の著者としても有名なネル・ハーパー・リー役のキャサリン・キーナーもまた、最高の演技を見せてくれています。ネルはカポーティの最高の理解者だったのでしょう、母親のような恋人のようなネル。キャサリンの包容力に溢れた瞳は、この映画の中で唯一の安らぎの場でした。
限られた予算と日数で作られたと言うこの作品。製作総指揮までも買って出た、ホフマンの底力が感じられる作品です。
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>母親のような恋人のようなネル
そうですね。カポーティの特異な人間性をふんわり見ている感じでした。
カポーティは自分の中の「何か」にどんどんはまっていく感じでした。それをほんとホフマンが曇りなく演じていましたね☆
こんばんは!
ネルの存在はカポーティにとってとても特別なものだったでしょうね。
犯人にもそういう人が近くに居たら、また違った人生を送れたのかもしれませんね。